ある日の美術

仙台にいて絵を描いたり書をやりながら、もろもろ美的なことを研究してます。

何かしら制限する

ゲーテは「いっさいを求める者は、何ひとつ獲得しない。

内面から有意義なものを形成しようとするすべての人について言えることだが、制限は芸術家にとって不可欠である」と。

絵を描くにあたり、もとより全てを描くことは出来ないのだ。

眼前に広がる風景を描く時に、

 

砂の一粒まで描くことは出来ない。たとえ全てを描けたとしても、それでは何も表現されない。

全てを描いているから、つまり何も描いていないのと同じことではないか。

制限することは表現することなのだ、と思う。

僕は書が大好きだ。書の世界は制限の極みといえる。

文字の何千年にも及ぶ歴史に立つとき制限しか無いような世界だな、と思う。

しかし、そのために表現が制限と別れて見えてくる。

制限があってこそ表現も光って見えるのかもしれないな。